DTM初心者やボカロPになりたい人が「作曲って何から始めるべきか全然分からない」と迷うことは多いです。
「機材を買えばいいの?」「音楽理論を勉強すればいいの?」と思うかもしれませんが、どちらも作曲の入口としては間違っています。機材を買っても音楽理論を勉強しても、作曲力は身につきませんからね!
一番大事なことは、音楽ってどういうふうに作られていくのか?! という「流れ」や「手順」を知ることです。
ここでは主にDTM(=パソコン)で作曲をはじめる人向けに解説しますが、まだDTMのソフトを何も持っていないという方でも、参考音源を聴くだけでの内容にしましたので安心してください。
それと、DTMでは「楽譜」は一切出てこないので、楽譜が読めるとか読めないとかも関係ないので気にせず進みましょう!
作曲が難しく感じる理由?!
音楽は、さまざまな音がゴチャ〜っと1つの塊(かたまり)になっていますよね。
この塊を、そのまま理解しようとしてもできません。
鳴っている音が多すぎて、何曲聴いても「結局ボーカルしか聴いてねぇ」みたいになってしまいます。
ならば、まとまった音を1つの塊として捉えず、分解するのが得策です。
「分解する」=「分かる」ということなんです。
これまでは大きな鉄のかたまりを持ち上げようとして、挫折していました。
でも、細かく砕いた状態なら何回かに分けて運べばラクになります。
細かく砕く作業はこちらでやるので安心してください!
音楽(=作曲)には3つの要素がある!
では、音楽というものを3つの要素に分解して、一つずつ理解していくことにしましょう。
以下は、作曲の三原則と言われるものです!
この3要素を順番に理解していくと、「曲ができる道のり」がぐっと見えやすくなります。
そうすれば、理屈や理論はあとからついてきます。
作曲を勉強することは、かたまりを作ることではなく、「要素を1つずつ作っていく」ことが大事です。
今日曲ができなくても、パートごとに作ることで少しずつ進んでいきます。
それを足すことで、「あ、なんか一応音楽になったわ」という結果が生まれるのです。
①リズム

リズムとは、聞いていて心地よく乗れるパターン、というくらいにしておきましょう。
代表的な楽器はドラムです。ドンタン、ドドタン!みたいに叩いていますね。
ですが、ドラムがなければリズムが生まれないということでもなく、どんな楽器にもリズムはあります。
DTMの練習はドラムからはじめるのがおすすめです。「詳しいことはわからないけど、最初にドラムを打ち込めばすぐに音楽っぽいリズムが生まれるぜ!」というメリットがあります。
♪ドラムを打ち込んでみた例
ズンチャカ鳴っていますねー。
音楽理論の本をどれだけ読んでも、このような打ち込み方は身につきません。
音楽理論というものがいつの時代に生まれたかということを考えるとよく分かります・・・何百年も前に打ち込みドラムなんてありませんからね!
もっと簡単なドラム打ち込み方法は、また別の記事で解説します(ブログ始めたばかりで執筆が追いつかない)。
②コード進行

コードというのは、「ド・ミ・ソ」のように、複数の音を同時に「ジャーン」と響かせた音のことです。ギターで弾いてもピアノで弾いても構いません。
ただし、「ジャーン」というコードを1回鳴らしただけでは、まだ「曲」とは言えません。
「ジャーン」→「ジャーン」というふうにコードを順番に鳴らすことで、だんだんと音楽になっていきます。
では、聴いてみましょう。
♪コード進行をピアノで打ち込んだ例
いま、
ジャーン→ジャーン→ジャーン→ジャーン
ジャーン→ジャーン→ジャーン→ジャーン
と音が鳴っていましたが、「いい聴き方」と「悪い聴き方」があります。
ジャーン①→ジャーン②→ジャーン③→ジャーン④→ジャーン⑤→ジャーン⑥→ジャーン⑦→ジャーン⑧
のように、「ジャーン」が8回鳴ったととらえるのは、数えるのがしんどいです。
そうではなく・・・
「ジャーン①→ジャーン②→ジャーン③→ジャーン④」というまとまりが2回繰り返されている
と、とらえるのが一番ラクな考え方です。実際に、前半の4つをコピペして作っています。
「ジャーン①→ジャーン②→ジャーン③→ジャーン④」
という「コードのまとまり」を、コード進行と言います。
「とりあえずコレ使っとけばおしゃれに聞こえるコード進行」や、
「中学校の音楽の教科書っぽい真面目そうなコード進行」など、いろいろ種類があります。
コード進行を用意すれば、それをコピペ(コピー&ペースト)していくだけで、長い曲を作っていくことができます。
繰り返し=コピペ=ラク。
音楽はコピペで進んでいく、という事実をここで知ってもらえればOKです!
③メロディー
メロディーが一番イメージしやすいパートですね。音楽の「顔」と言えます。
オリジナル曲を作るのであれば、メロディーが一番大事です。既存曲のメロディーをそのまま使って、自分の曲だ!とは言えませんね。
といっておいてアレですが、ここではメロディーの具体例として、YOASOBI「夜に駆ける」から引用させてもらいました。
♪メロディーをピアノで打ち込んだ例
オリジナルのメロディーの作り方は、別の記事でまた書きたいと思います。
ドラムとコードたちで基本的な伴奏を作って、「その上にメロディーを乗せる」というイメージのほうが初心者にはおすすめです。ですので、DAWで作曲する→ボカロに歌ってもらう→曲と合わせる、という流れが一般的です。
なお、「鼻歌とかで思いついたメロディーに伴奏をつけたい!」というのはかなり作曲上級者的な発想で、最初に目指すと高確率で挫折コースとなります。
3つの要素を合わせて聴いてみましょう!
では、ドラム・コード進行・メロディーを同時に鳴らします!
んんん〜!これはヒット曲ですわ…!たった3つの要素でここまで表現できるのは驚きですね。
1つずつ聞いてきたときよりも「なんか音楽ダァ〜!」とインパクトは大きくなると思います。
ドラムがズンチャカしてくれているので、全体の活き活き度が上がっています。
メロディーだけ聞いたときも、伴奏があるほうが華やかさが段違いですよね。
でも、最初にこれ(=まとまった塊)を聴いてしまうと「何もわからん!」かもしれません。
でも、伴奏の前半4つの「ジャーン」と後半4つの「ジャーン」はコピペで同じなんだ!と理解して聴けば、この短い曲の中にも規則性を見出すことができます。知る前と知った後では、捉え方が変わります。
(一応、原曲の「夜に駆ける」のコード進行と完全に同じではなく簡略化してるので “正解” は求めないように…。)
まとめ:次の行動と挫折防止の考え方
一気にすべてを同時に作ることはできません。
作曲を勉強するなら、まずは3要素のそれぞれを超ざっくりと作ってまとめてみるのがよいでしょう。
1つ1つの要素にクオリティを求めるのではなく、まずは軽〜く全体を一周してみることが大事です。
とりあえず作ったドラム、とりあえず打ち込んだコード進行、とりあえず作ったメロディー。
この一周目が1曲目ということになります。1曲目は練習なので、自分の中の理想を叶える曲にはならないかもしれません。
だけど、「しょぼいからできない」よりも「しょぼくても一周する」ほうが、スタート地点よりも確実に成長しています。
音楽機材や有料音源を買ったりして、サウンドを華やかにしていくみたいな工程は、2周目3周目からでも十分です。
DTMを始めたらまずやることは、この三要素のうちのリズム(=つまりドラム)から打ち込んでみる、というのがおすすめです!では、次の記事でお会いしましょう!(執筆準備中)
※DAW(=DTMのソフト)をまだお持ちでない方はこちら


