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DTM初心者に機材は不要です!パソコンだけで作曲できる理由とは?

DTMを始めようと思って調べると、「初心者に必要なものリスト」と題した記事がたくさん見つかります。

スピーカー、オーディオインターフェース、ヘッドホン、MIDIキーボード……と、さまざまな機材が並んでいて、まるでそれらを揃えないとスタートできないかのように見えるかもしれません。

ですが、実際のところDTMを始めるのに本当に必要な機材といえば、パソコンだけです。
インターネットにさえ繋がっていれば、必要なソフトはとりあえず無料版のものを調達し、そこから始めればよいのです。

なぜたくさんの機材を買わないといけない気持ちになるかというと、DTM=いろんな機材という先入観も大きいと思います。

インタビュー記事で見たプロのスタジオ風景、機材に囲まれた部屋写真などなど…

DTMは雰囲気。

それ自体は悪いことではありませんが、初心者にとっては「全部揃えなければ始められないのでは」と誤解を生む大きな要因になっています。正直、ノートパソコンで十分です。

この記事では「なぜパソコンだけで始められるのか」「機材を買う前に押さえておくべきポイント」について解説します。DTMや作曲に興味があるけどまだ曲は作っていない人の参考になればと思います。

無駄な出費をせず、気持ちよくDTMをスタートさせたい方はぜひ読み進めてみてください。

目次

「DTM初心者に必要なものリスト」がだいたい不要な理由

1.モニタースピーカーは不要

机の上に、パソコンの左右に一台ずつドン!と鎮座しているスピーカーです。普通のスピーカーではなく「モニタースピーカー」と呼ばれるものは、音を細部まで追いかけるぜ、みたいなな音楽のプロ向けなニュアンスが含まれています。

モニタースピーカーが必要だと訴える記事の理由としては、「音の細部まで聴き取らないとDTMはできません!」「これがないとミックスできません!」というような主張です。ミックスとは、音のバランスを整えるようなものと思ってください。

でも正直、DTM初心者(=これから始めたくてまだ曲を作ったこともない人)にはそもそもミックスなんて不要です。作曲とミックスは全然分野が違います。プロの作曲家もいれば、プロのミックスエンジニアもいるほどの専門分野です。

ですので、作曲に興味が湧いてきた人に「ミックスって大事でね…」とおせっかいをするのはいい迷惑です。1つできてから、はじめて次の階段を登るようにしましょう。0から1の第一歩を求めている人に向けて、30くらいの情報を与えているのがDTM業界です。

まだ何もはじめてもいないのに機材に投資してもいい結果になりません。10万円のスピーカーを持っていることと、自分の作曲力やセンスは全く関係ないですからね。

2.オーディオインターフェースは、接続したい機材がないなら不要

DTM初心者にとって、一番よくわからないものです。小さな箱みたいな機材で、よくDTMマンの机の上にちょこんと乗っかっています。

こういうやつ

役割としては、「パソコンと他の機材を繋ぐための中継地点」です。

・マイクやギターを繋げて、パソコンへ録音する。
・スピーカーやヘッドホンを繋げて、パソコンの音を他の機材で音を流す。
が基本的な役割です。

先ほどのモニタースピーカーも、オーディオインターフェースがないと接続できません。

逆に言えば、マイクやギターやスピーカーを今すぐ使いたいのでなければ不要です。

また、DTM向きの商品とYouTube Liveとかの生放送用向きの商品は違ったりするので、やりたいことが明確になってから検討することをおすすめします

昔から、DTMにはオーディオインターフェースは絶対必要!っていう記事が多く、初心者が一番混乱するところかなと思います。正直なところ、楽器店が自社の商品販売のための記事だからという理由も大きいです。楽器店の記事が、パソコンだけでできますよ〜機材不要ですよ〜とは言えません。けど、私の立場なら言えてしまいます!

DTMで打ち込み音楽をつくってみたいなら、なくても全然始められます!

(楽器店のために言うと、無料でDTMデビューして、がっつりハマったらそのうち楽器店で機材買いましょう!)

3.イヤホン・ヘッドホンは持っているもので十分

普段お使いのイヤホンをパソコンに挿せば音はなります。それで問題ありません。DTMをはじめるからといって、特別これを買わなければいけないということはないです。

いわゆるDTM用のヘッドホンは、モニターヘッドホンなどと呼ばれます。注意点は、ヘッドホンのケーブルはパソコンに直接挿せないことが多いです。差し口が太いので、普通のイヤホンジャックの穴には入りません。なので、オーディオインターフェースに接続します。

ワイヤレスイヤホンでスマホで音楽聴いてますという人はそれを使えばOK。もしかしたらソフトによっては遅延が発生する可能性もあるかもしれませんが、たいていは大丈夫だと思います(私が使っているStudio Oneなら気になりませんでした)。

4.MIDIキーボードは便利で楽しいけど必須ではない

MIDIキーボードって必要なのかな…と思われるかもしれません。
必須ではないですが、あると便利とは言えます。机に置いてあると「音楽やってる感」は出ます。

ちょこんと置かれてるとかわいい

そもそもMIDIキーボード自体からは音は鳴りません。パソコンに接続して、鍵盤を押すことでパソコンから音が鳴っています。マウスなどで操作していけば問題ありません。

複数の音をジャーンと同時に鳴らすのはマウスではできない強みですので、コードのお勉強のお供には便利なパートナーといえるでしょう。ただ、必須かと言われたら必須ではないです。便利だと実感できるのは、1〜2曲作ってからかも。演奏目的でなければ鍵盤の数は30程度で十分です。

DTMだけでなく、ちょっとしたピアノの練習もしたいなと思えてくればまた違った選択肢になってきます。間違っても88鍵のフルサイズを購入するのはやめましょう(デカすぎるため)。プロのピアニストでもない限り、61鍵あれば十分です。

5.サブモニターが必要?当然不要です!

とあるDTM初心者向けの本に「DTMをやるためには、モニター画面を2枚用意しましょう」と書いていて、ちょっと笑ってしまいました。そんな必要はありません。

こういうことぉ?!

主張としては、画面がもう一台あれば他の画面を閉じたりせず常に開いておけて見やすいので導入をおすすめします、とのことでしたが、初心者には100%不要です。むしろノートパソコンで十分です。

6.有料プラグインは初心者の足かせになる

プラグインとは、物理的な機材ではなくて、パソコンの中にインストールする追加のバーチャル楽器的なものです。

これをどんどん買っていくことになると、DTM沼でいろんな商品に手を出してしまいます。

一番避けたいことは、「いろいろ買ってみたのはいいものの、結局1曲も作れていない」という状況です。本当に多いです。

例えばよくDTMブログで紹介されがちなものは、Native InstrumentsのKOMPLETEシリーズなどでしょうか、いいグレードだと10万円くらいします。

1つの楽器が10万円じゃなくて、何百個もいろんなソフトが入っている「福袋」みたいなものです(バンドル商品といいます)。こういうのは正直買っても絶対全部使いません。むしろ、買うことで作曲へのスタートがどんどん遅くなります。500GBのサウンド、8000種類のサウンド収録!みたいな謳い文句はたいていデメリットです。

DTM初心者だからこそ、初期装備で身軽に練習しましょう!選択肢が少ないほうが、早いです

有料のものに手を出すのは、「曲を作れるようになってから」です!

機材を導入する“タイミング”はいつか

確実に言えることは、まず無料の環境で1曲作り切ることをおすすめします。

1曲目というのは、自分の理想を叶えるための曲ではなく、経験であり、練習曲だからです。自分の脳内の理想を叶えたいという目標は、一旦脇においておいてください。

何かDTMに投資したいな〜と思ったら、少なくとも1曲目を作り終えたあとで考えましょう。そうしないと、自分の現在地がわからないままよくわからないものを購入することになるからです。

ただ、なんかかっこよさそうだから欲しい、という需要もありますよね。
まず物理的な機材が増えることで、「俺、DTMやってる感」が出るので、なんとなく気分が良くなります。形から入る人も多いですが、機材を買うことで劇的に何か変わるかというとそこまで期待しないほうがいいのは事実です。

道具よりも大事なことは、曲を作る能力です!

最初に必要なのはパソコン1台だけ

DTMを始めるために本当に欠かせないもの挙げるとすれば、パソコンです。MacでもWindowsでも構いません。

人によってはスマホ1台で曲を作っちゃう人ももちろんいますが、現状楽曲制作の現場といえばパソコンなので、今回はスマホの話は割愛します。

結局のところ、パソコンの中にDTMをするためのソフト(=DAW)がインストールされているから、音が鳴るのです。スピーカーやオーディオインターフェースがあるから音が鳴るのではありません。

パソコンさえあれば、インターネット経由で音楽制作ソフトを手にいれることができます。無料版や、有料ソフトの30日間無料体験版などがあります。まずはここからはじめましょう。

具体的なDAW選びについては、別の記事を書きました!

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無駄な出費を避けて創作を楽しむために

機材や作品のクオリティーよりも、自分の経験や成長に注目しましょう。
初心者である自分とプロの作品と比べるのは、なんの意味もありません。

大谷翔平かっこいい!と思って野球をはじめたいとします。

それで、大谷翔平のようにホームラン打ちたいと思って、大谷翔平と同じバット、グローブ、スパイク、ユニフォームを揃えるでしょうか?そして、初打席でホームランが打てないことをバットのせいにするでしょうか?野球ではそんなことないのに、DTMだとそういう考えになりがちです。能力よりも、機材に注目が集まってしまうのです。

大谷くんが使っているバットが問題なのではなく、とりあえず最初は実家に眠っているお古のバットで素振りをしてみる。その段階では、まだホームランやヒットは関係ありません。まずはバットにボールが当たった、嬉しい!が最初です。

DTMでいうと、音が鳴った!嬉しい!と同じことです。クオリティーではなく、確実に経験は増えていっているはずです。

有料音源を買うことがダメなのではなく、自分にいま必要なものかわからないまま買うことがよくないと思います。

まとめ(と、次の行動について)

どれだけ立派な機材を揃えても、曲を作らなければ意味がありません。そして曲を作るということは、機材の力ではなく、経験や練習によって身に付く能力です。

パソコンと無料DAWだけでも、正しく作曲を学び、「曲を作った」という経験は確実にあなたの財産になります。

正直なことをいうと、私はここ1年くらいはMacBook Air(ノートパソコン)とAirpods(ワイヤレスイヤホン)だけで仕事をしています。昔iPhoneを買ったときについてきた白いイヤホンも結構便利です。

小さい子供にぽちぽち触られるということもあって、オーディオインターフェースなどは押し入れにしまってしまいました。

一般的なDTMerのようにゴリゴリの機材に囲まれたいみたいな欲求は全然ないので、カフェやファミレスなどでも音楽の仕事ができる機動力重視の生活に切り替えました。

え、音楽作ってるんですか?

自分のやりたいこととか、どんな部屋をかっこいいと思うかなどでも、目指したいものは変わってきます。
曲をつくる練習をするなら、まずは無料ソフトで1曲作ってみることをおすすめします!

じゃあ具体的にどうやって1曲作ればええねん!?というところは別の記事を執筆したいと思います。

ブログを立ち上げたばかりでこれから記事を増やしていきますので、またチェックしてみてね。

独学では難しい!という方には、私のオンラインサロンでも教えていますので、気になる人は覗いてみてください〜。

monaca:factory (モナカファクトリー)
2008年に初音ミク購入をきっかけに作曲を始め、作曲歴10日目に初ボカロ曲を投稿した経緯から「10日P」とも呼ばれる。
ニコニコ動画では100万再生を超える楽曲を2曲発表。
これらの経験をもとに作曲本を執筆し、約10万人に作曲ノウハウを届けました。

著書一覧
『作りながら覚える3日で作曲入門』(ヤマハ)
『作曲はじめます!マンガで身に付く曲づくりの基本』(ヤマハ)
『楽譜がよめなくても90分でいきなりピアノが弾ける本』(ダイヤモンド社)

現在はDMMオンラインサロン 『音楽クリエイターになる学校』 にて、未経験者に動画で作曲やDTMを教えたり、生徒からの相談を受け付けています。

作曲初心者が余計な情報に惑わされないための考え方を伝えるために、2025年に新たにこのブログを立ち上げました。
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